花だより

アサギマダラとフジバカマ(広報あかし9月15日号掲載)

 アサギマダラは羽の一部があさぎいろ(うすい青)をした美しいチョウです。羽を広げると10cmほどにもなり、春から初夏は日本列島を北上し、秋には南下しながら長距離を移動する珍しいチョウとして知られています。

 明石には、9月下旬から10月中旬にかけてやってくることが多く、主にフジバカマなどのキク科の花の蜜を吸いに集まってきます。

 フジバカマは秋の七草の一つで万葉の昔から日本人に親しまれてきた植物です。昔は河原などに群生していましたが、今では減少し、自然の中では見ることが少なくなりました。

暑さ寒さに強く、丈夫な宿根草なので庭に植えて育ててみませんか?

 アサギマダラがやってくるかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

 

意匠(いしょう)花壇の楽しみ方(広報あかし10月15日掲載)

今年も会場には、おなじみの明石のタコや干支の意匠花壇が展示されますが、さらに明石市制施行100周年・明石城築城400周年を記念して初代明石城藩主である小笠原忠政も登場します。
菊の意匠花壇とは、竹細工で生き物や人物などを型どったものに色とりどりの菊の花をはわせて作られたもので江戸時代に始まったと言われています。
毎年、前年の8月に菊苗の挿し芽をするところから始まり、年をまたいで1月に温室へ移動し、5月から伸びだす脇芽を10月頃まで、新芽を摘んでは竹にくくりつけることを繰り返します。
このようにして1年以上、時間と手間をかけ、丹精込めて作られた意匠花壇をぜひお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晩秋の庭に映える赤い木の実(広報あかし11月15日掲載)


晩秋になると、美しかった紅葉も散ってしまい、庭はさみしい雰囲気になります。
そんな季節にひときわ目を引くのが木々の赤い実たち。つややかな赤色が庭の良いアクセントになります。
花と緑の学習園にも数種類の赤い実をつける木があり、冬枯れの園内に彩りを添えています。
えさの少ない冬には小鳥たちの貴重な食料にもなります。

(明石で育てやすい赤い実のなる木)
縁起木としておなじみのナンテン、マンリョウ、センリョウの他、赤やオレンジの実がたわわに実るピラカンサ、ピンクがかったつり下がる実のマユミ、潮風に強いクロガネモチ、低木のウメモドキ、ハクサンボクなど。

 

花も実も楽しむ梅の手入れ(広報あかし2月15日号掲載)

今年は暖冬の影響で開花が早く、各地の梅の名所では見頃を迎えています。

梅は古くから観賞用として庭などで親しまれてきましたが、実を収穫し、梅干しや梅酒などをつくる果樹としての楽しみもあります。
きれいな花を楽しんだあと、実を収穫するためのポイントを紹介します。
ポイント①品種
 梅は一本では実がなりにくいので、実のなりやすい樹種を植え、近くに花粉の多い別の品種を植えます。
ポイント②剪定
 花芽は長さ15cm前後の短果枝や中果枝によくつくので、短い枝はできるだけ残しましょう。長く伸びた枝は切り戻し、短い枝を出します。
また幹からまっすぐ上に長く伸びる徒長(とちょう)枝(し)は元から切り取ります。
ポイント③施肥  
花後、収穫後にお礼肥として化成肥料を、12~1月に元肥として有機質肥料を与えます。

 

身近な春を見つけよう(広報あかし3月15日号掲載)

 春は花が一気に咲きだす季節です。
 まだまだ自然が残っている明石では、田畑の周りや道端、ちょっとした空地でも可愛らしい草花に出会うことができます。
 雑草と呼ばれる野草から野山に自生している山野草まで、覗き込んで観察すれば素朴な美しさを発見できます。
 西明石にある「花と緑の学習園」の山野草コーナーでもヤマブキソウやイカリソウ、タツナミソウなどがもうすぐ開花します。

*道端で見られる草花*
  コスミレ、タチツボスミレ、ニオイスミレ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、キュウリグサ、ハコベなど


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